WWDジャパン 編集委員 三浦 彰の砂漠のような東京…でも。
[ CULTURE ]
2009-05-26 11:23:45日 更新
末廣ラーメン本舗のラーメン並盛680円。
昔ながらの雰囲気が漂う店舗概観。
やや下火にはなったというものの、相変わらずラーメン・ブームは続いているようだ。今回、民主党の新代表に選出された鳩山由紀夫氏も、好きな食べ物は「ラーメン」と答え、ラーメンを食している映像がよく流れる。
さて、現在都内でラーメンの最激戦区になっているのが、高田馬場だろう。80年代後半に東京で始まったラーメン・ブーム(仕掛け人は最近評判が芳しくない山本益博氏だろう)だが、その中心地「麺都」(めんと)は、荻窪→恵比寿と変化してきたが、その後新宿、池袋などのビッグタウンが当然のことながら浮上してきた。が、現在の最激戦区=麺都は、間違いなく高田馬場だろう。早稲田通りを中心に40軒以上が軒を並べて、激しい戦いを繰り広げている。なにしろ開店して3ヵ月で閉店などという店もあるほどの激戦ぶりだ。
さて、今回紹介するのは今年1月に早稲田通り(かなり早稲田寄り)にオープンしたばかりの末廣ラーメン本舗。以前東京では百人町で営業していたらしいが、そこを閉めて、この最激戦区に殴り込みをかけて来た。クラシックないかにもラーメン屋(というより支那そば屋)らしい店構えが好ましい。本店は秋田市にあるというが、なかなかの味だ。ほんのりと甘味がある濃厚なスープ、真っすぐで太い麺はよくそのスープを吸っていて、また薄切りにされたチャーシューがふんだんに盛られている。食べごたえ満点だ(ラーメン並盛680円)。カウンターの上には同ラーメンの由来を書いた紙をはさんだケースが置いてある。昭和4年に秋田の創業者が、京都駅前東塩小路(ひがししおこうじ)にある「新福菜館」(しんぷくさいかん)でラーメンを食べて感動し、それを地元秋田に持ち帰り、自分流の改良を加えたとある。筆者は京都駅前の「新福菜館」でも食べたことがある。なるほど似ている。すでに同店は、京都を中心に多店舗展開をしているが、少なくともこの京都駅前東塩小路店は、美味しかった。「末廣」はそれよりもやや濃厚な味わいである。秋田本拠なので当然とも言える。
東京を中心に今流行(はや)っている「ラーメン」とはちょっと傾向が異なる。カウンターだけの店だが、24時間営業&無休体制で使い勝手も良い。平均点をかなり上回る店だが、ラーメン最激戦区の高田馬場で生き残れるかどうか、注目している。
(文:WWDジャパン編集部 / 三浦 彰・編集委員)
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