WWDジャパン 編集委員 三浦 彰の砂漠のような東京…でも。

[ CULTURE ]

2009-06-22 14:58:00日 更新

供されたすぐの状態

供されたすぐの状態

玉ネギ、ラー油、酢を入れて混ぜた状態

玉ネギ、ラー油、酢を入れて混ぜた状態


 渋谷の立体歩道橋(渋谷警察署近くの明治通りと六本木通りの交差点)を明治通りに沿って歩道の右側を渋谷橋(恵比寿)方向に歩いて行くと、いつも行列の出来ている店が三軒ある(ちなみに左側には行列店はない)。「俺のハンバーグ 山本」、「つけめん屋 やすべえ」、そして今回紹介する「油そば 東京油組総本店 渋谷組」である。前2者に関する私の評価は△、○といったところだ。ハンバーグはマズくはないが行列している人々の気持ちがわからない。「やすべえ」は一時通ったが、最近はちょっと倦きた。スパゲティのような太い麺を酸っぱいつけ汁につけて食べる。つけ麺ブームは現在増殖中だが、麺さえウマければあまり差はつかないと思う。このつけ汁の巧拙を云々するのはさほど意味があるようには思えない。


 

 このつけ麺に続いてブーム化しそうなのが「油そば」である。その発祥については、諸説あるが1958年に武蔵境の亜細亜大学近くのラーメン屋「珍々亭」で誕生したと、Wikipediaにはある。スープがなく、丼の底のタレに酢、ラー油を好みで加え、混ぜて食す。最近たしかに都内で人気のようである。私のような正統的ラーメン好きは、こういう「変格」は避けるのだが、油そば渋谷組に行列のない夜にちょっと入ってみた。この店では細かく刻んだ玉ネギも卓上においてあり、これも混ぜる。んー、どうなのだろう。自信を持って推薦するというわけにはいかないが、行列もできていることだし、タマにはいいかもしれない。欲を言えば、タレにもう少しコクが欲しい。


 しかし、前述した三店にはどこにも女子の行列が多い。少し前までは考えられなかったことだ。卓上の能書きによれば、普通のラーメンに比べ、油そばのカロリーは3分の2、塩分は半分という。このあたりが女子に人気の理由なのだろう。しかし、女子の並びが多い店には一言ある。大半が3、4人で来るが、食べるのが遅いうえに、食後もどうでもいい世間話をペラペラやっている。行列店では絶対にしてはいけない行ないですぞ。加えて言うと、自動食器洗い機を使っている店で遭遇するが、丼のフチに口紅のニオイが残っている場合が少なからずある。昔は「女人禁制」を堂々と貼り出している店があったが、フェミニズム全盛の今では、そんな差別行為は許されないのだろう。


 ま、油そば、一度はトライしてはどうか。ハマる人も結構いるはずである。



■店舗情報

油そば 東京油組総本店 渋谷組

所在地:東京都渋谷区渋谷3-18-10

営業時間:11:00~翌4:00、日曜~21:00

電話番号:03-3406-1911

メニューの一例:油そば680円、辛みそ油そば730円(全て税込)

(文:WWDジャパン編集部 / 編集委員 三浦彰)




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