ファッションデザイナー・白浜利司子が今思うこと~前編
[ SPECIAL ]
2009-12-10 16:39:43日 更新
2010年春夏コレクションより
(中央)白浜利司子・「リツコ シラハマ」デザイナー。モデルと一緒に
先ごろ、ハッピーなムードに包まれた
2010年春夏コレクションを発表した「リツコ シラハマ」は、
今年ブランド設立25周年を迎える。
その節目の年に何を思うか、
デザイナーの白浜利司子にインタビューを試みた。
昨年の2008年秋冬コレクションでは
東信(あずま・まこと)・フラワーアーティストと
新鮮な青果とファッションのコラボレーションを発表、
その前の2007年春夏コレクションでは“エコ”をテーマに、
社会問題へ積極的な意思提示を行った
コレクションを発表したりと、
デビュー当時と変わらぬ精力的な創作活動がうかがえる。
創作の原点をたどれば、
大学卒業後、1年専門学校へ通い、
その後就職した『アルファキュービック』で、
入社後いきなりチーフデザイナーに抜擢されて、大変な思いをしたという。
まずはその話から。
―「当時24歳で(笑)。前任の方はご懐妊のため休職状態、
たずねる相手もなく、途方にくれましたね。
でも開き直って試行錯誤、
その甲斐あって前任の時より収益は5倍になりました。
今考えると、
寝る間もなく、あっても遊びにいってたりして(笑)、
ずいぶんがむしゃらにやっていたけれども、
当初から1メートル3万円のビクーニャや、
何万もする海島綿コットンなどの
”質の良いもの”を触ることができたのは良い経験でした
3年半を3倍速で駆け巡った感じです」。
「次の転機は?」
―「28歳で『リツコ シラハマ』を立ち上げた時です。
当時『アーモンド・アイ』で社長を務めていた母親が、
遊びにいらした大内順子氏と織田晃氏に
私の作った洋服を見せたところ、
『ショーをおやりなさいよ!』とのご進言を頂いたことが、
ブランド設立のきっかけです。
また、ずっと身近にいた母にしろ、
60年代のロンドンに赴いて当時最先端のファッションを持ち帰って
私に見せてくれていたことを考えると、
私はファッションを仕事にするうえで
十分すぎるぐらい良い環境にいたのだと思うんですよね」。
「これまでを振り返って今、何を思いますか?」
―「服は気持ちの有りようをつくります。
高揚感や感動をデザインに載せていきたい。
幸福は愛を生み、愛は全てを救う。
そう信じているからです。
モードを通じて、地球に貢献したい。
この仕事に関わりのある全ての人と幸せを分かち合いたい。
そう願ってやみません。
服を通じて表現できる事。
発信される社会的なメッセージ
受け止めてくれる大人な女性に着てもらえれば嬉しい」。
後編に続く。
(文:WWDジャパン編集部 / 戸田亜紀子)
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