『手塚治虫 エロス1000ページ』上&下巻発売!
[ RECOMMEND ]
2010-02-22 18:41:10日 更新
手塚治虫のマンガと聞いて、最初に思い浮かぶものは何だろう。
時空をはるかに超越しためまいのするような物語だろうか。
酷薄さと紙一重の優しさに裏打ちされたヒューマニズムだろうか。
それともマンガ作品としての強度が故に、子供心に感じさせられた恐怖に近い感情だろうか。
見てはいけないもの、見たくないもの、
本来見ることができないはずのものを見ているという興奮。
いやむしろそうしたものすべてが混ざり合った、
ある強烈な感覚としてのエロティシズムとしか言いようのないものか。
もちろん、手塚作品のエロティシズムについては多くの人びとがつとに語ってきている。
曰く、手塚治虫の描く女性はすごくエロい。
そのことに間違いはない。
だが、今回この『手塚治虫 エロス1000ページ』上下巻に収められた作品の持つエロティシムズは、
そのレベルにとどまらない。
セックス描写、身体の表現、肉体の使い方や痛めつけ方やメタモルフォーズ、変態性欲、
つまりはあらゆる種類の倒錯などなどすべてを含みつつそれだけではない。
一言でいえば、自らのエロス観を揺さぶられるような、あるいは見直させられるような作品が、
娘である監修者・手塚るみ子氏の手によってセレクトされている。
だからここでのエロスは、男だけのものでも女だけのものでもない。
要するに、まだまだ発見されるべき手塚治虫のマンガの読み方というものがあり、
エロティシズムの未開地があるということなのだ。
なにはともあれ、まずは読み感じるほかない。
(文:書籍部 / 編集S)







