WWDジャパン編集長のweb版「多事装論」

[ FASHION ]

2010-06-29 12:07:18日 更新

ライブストリーミング配信された「バーバリー プローサム」2011年春夏メンズコレクション
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ライブストリーミング配信された「バーバリー プローサム」2011年春夏メンズコレクション

Vol.2 「バーバリー」のIT革命、遂にバイイングまで!



今春発表された2010-11年秋冬コレクションでも話題を集め、「WWDジャパン」3月29日号でも表紙で紹介した「バーバリー プローサム」の3Dライブ映像配信。私自身も2月23日の深夜1時過ぎから渋谷にあるクラブ「ラ・ファブリック」で体験しましたが、フロントローの臨場感を体感できる3D映像での中継システムにコレクション発表の新時代を実感しました。



公式サイトでのライブ映像配信に加え、フェイスブックやツイッターを装備したITインフラの構築において、「バーバリー」はラグジュアリー・ブランドの中で群を抜いています。特にブランドのアイコンであるトレンチコート着用のストリートスナップを投稿した「アート・オブ・ザ・トレンチ」の公式サイト(http://www.artofthetrench.com)は秀逸なコンテンツとして業界関係者からの評価も高く、チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるクリストファー・ベイリーは、今年JFEC(日本ファッション・エディターズ・クラブ)賞やCFDA賞でインターナショナル・デザイナー・オブ・ザ・イヤーの栄冠に輝いています。



6月18日にミラノで発表された2011年春夏メンズコレクションでは、コレクションのライブストリーミング配信に加えて、英国の若手ミュージシャンによるアコースティック・パフォーマンス「BURBERRY ACOUSTIC」が配信されました。パフォーマンスを行うミュージシャンはすべてクリストファー・ベイリーが自らセレクトして、才能ある若手アーティストの発掘にあたっています。英国国内で撮影されたライブストリーミング用の映像コンテンツは、コレクション発表の前日から配信され、iPhoneおよびiPadでも閲覧可能なほか、ツイッターとフェイスブックを通じてコメントをアップできるシステムです。かつて「ディオール オム」時代のエディ・スリマンも、コレクションと英国の若手ミュージシャンを連動させていましたが、クリエイターが心酔する“旬の音楽”を作品イメージとリンクさせる手法として、「BUEBERRY ACOUSTIC」は画期的なシステムといえます。2010年秋冬コレクションの広告キャンペーンも、画像イメージのアングルを自在に変えられたり、動画の再生、一時停止、回転も可能という、最新デジタル技術を駆使したインタラクティブな内容になっています。



また今シーズンの「バーバリー プローサム」メンズコレクションでは、ランウェイで発表されたばかりの最新コレクションを予約・購入できる「RUNWAY TO REALITY」も開設されました。6月26日までの期間限定で同サイトを通じて予約し、6~8週間でオーダーした商品が配送されるというこのシステム。実はこの春にストリーミング配信した際に、コレクション画像を見た顧客から百貨店の担当を通じて現地のバイヤー宛にオーダーが入ったという話を聞いて、「いずれはダイレクトに現地へオーダーをかける日も近いかも」と感じてはいたのですが、まさか次のシーズンに実現するとは。コレクション情報の伝達にプロとアマの時間差がなくなっている昨今、顧客が直接サイト上で半年先の商品をオーダーするシステムの普及は、旧来のプレタポルテのシステムを根底から覆すIT革命となるに違いありません。数年前の「初夢企画」で予想した、自宅に居ながらにして最新コレクションをリアルに楽しむという“夢”は、もはや現実となっています。

(文:WWDジャパン編集部 / 編集長)




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